大会コンセプト

Skills & Teamwork over Horsepower.

学生が腕の差のみで競えるモータースポーツ
現在、大学自動車部の競技では、軽量・ハイパワーを求めて、未だに20-30年以上前に発売された車両が現役で使用され続けています。

しかし、昨今の中古スポーツカーの価格高騰によって、これらの車両のメンテナンスは困難になり、予算の限られる学生にとっては大きな障壁となっています。またそうした背景から、戦闘力の高い車両を持つチームに勝率が偏ってしまっている現状もあります。

そこで、Formula Gymkhanaは、車両・装備を各メーカー様より一律に提供していただくことで、出場校による負担のない形でのワンメイク競技を実現し、ドライビングスキルとチームワークにフォーカスしたサステイナブルな大学自動車部の大会を提案します。

Bridging the Future of Automotive.

学生と企業を繋ぐ人の輪が広がるイベント
若者のクルマ離れが進んでいると言われる中でも、大学自動車部で活動する学生は自動車に対する大きな情熱と深い知識を持っています。すなわち、自動車業界の未来を担う貴重な人材に違いありません。

一方で、自動車関連企業とこうした学生がつながることができるイベントはほとんど存在しておらず、二者の間にミスマッチが発生している現状があります。

そこで、Formula Gymkhanaは、自動車業界にいらっしゃるクルマ好きの方々が実際に事業内容を語る機会等も提供して、自動車を愛する学生と、そのような学生を求める企業様とのマッチングの場を提供します。

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VOICE 参加者の声

日産自動車株式会社 第一車両実験部に聞く、学生から車両開発エンジニアへの道のり
文系学生から車両開発エンジニアへ。その異色の経歴を持つ神林崇亮氏は、早稲田大学自動車部での経験と新しい学生モータースポーツ「Formula Gymkhana」との出会いを経て、日産自動車で車両開発に携わる道を選びました。学生モータースポーツの新しい可能性と、若手エンジニアの成長について伺いました。

――自動車部での活動が、今の仕事に繋がっているそうですね。
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「自動車部では主将と車両整備の二つの役割を担っていました。3年次からはジムカーナとダートトライアルの選手としても活動し、学生自動車連盟の大会に参戦しました。チーム全体の底上げを意識しながら、技術と組織の両面で挑戦を続けた日々でしたね。」
――そんな中でFormula Gymkhanaと出会ったそうですが。
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「卒部後にSNSで見つけたんです。これまでの学生モータースポーツとは一線を画す"変革"を感じました。従来の大会では20年選手の車両を使用する大学があったり、経済的な理由で活動を断念する大学もありました。その中でFormula Gymkhanaは、本当に『新しい』と感じられる大会でした。後輩たちにとって素晴らしい機会になると確信し、部として参戦を決意しました。」
――Formula Gymkhanaならではの特徴を教えていただけますか?
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「最大の特徴は、参加への障壁を徹底的に下げている点です。装備品や工具のレンタル制度があり、遠征費も支援していただける。
さらに、前日練習で全く新しい車とコースに全員が平等に触れられる。当時の部では競技車両を持っている部員は1割程度でしたから、この平等性は本当に画期的でした。
また、プロドライバーから直接指導を受けられる機会や、協賛企業の方々と深く対話できる時間も用意されています。従来の大会ではメカニカルトラブル対応に追われがちでしたが、Formula Gymkhanaではより多くの時間を学びに使えるんです。」
――そうした経験が日産自動車への入社につながったと。
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「はい。自動車の未来を創る仕事がしたいという思いから、メーカーを志望していました。Formula Gymkhanaを通じて感じた自動車産業の熱気や、より多くの人に車の魅力を伝えたいという思いが、その想いを確固たるものにしました。特に日産のブースでは大学OBのリクルーターと深い対話ができ、自由な社風と主体性を重んじる文化に強く惹かれました。」
――現在は車両開発の最前線におられるとか
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「開発中の車両の実験業務を担当しています。必要な性能目標の設定から、その達成度の評価まで携わっています。実は文系出身で当初は文系職を考えていたのですが、日産との対話の中で理系職の実験業務をご提案いただきました。
自動車部での経験を評価していただいたことは、私にとって大きな転機となりました。」
――次世代を担う学生たちへメッセージをお願いします。
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「Formula Gymkhanaは、単なるモータースポーツ大会を超えた可能性を秘めています。競技としての面白さはもちろん、業界理解を深め、将来のキャリアを考えるきっかけにもなる。そして何より、純粋に車を楽しむ場として最高の環境が用意されています。後輩たちには、この新しい扉を思い切って開いてほしいですね。」